クレパス
作詞・作曲 遙

いつか
二人で過ごした時間を
クレパスでなぞった小さな世界を
このキャンパスいっぱいに
描くことが僕の夢なんだ

何度描こうとしても描けなかった
小さな窓に照らされた少女
カーテンを揺らして漂う
潮風の香る幼い記憶
君宛の手紙

ガラス越しの真っ白い空に
赤く君の名前

いつか
初めて恋をした瞬間を
クレパスでなぞった未完成の名画を
このキャンパスいっぱいで
伝える事が僕の夢なんだ

暗号だらけのノートは
本音を隠して行ったり来たり
ひと夏の青色灯火
物語の途切れ目に四葉のクローバー
願いかけたのは
あふれ出し始めた想い 

めくるページの片隅に
傘を差す二つの名前

いつか
心通い合った瞬間を
クレパスでなぞった一握の勇気を
このキャンパスいっぱいの思い出を
そっと
ボトルにつめて潮に乗せよう
遠いあの頃の僕から
いつか届くよ、いつかの君へ
インディゴブルーの波間に揺れて


いつか
二人で過ごした時間を
クレパスでなぞった小さな世界を
このキャンパスいっぱいに
この空いっぱいに
いつか
二人で過ごした瞬間を
クレパスでなぞった小さな幸せを
このキャンパスいっぱいに
描く事が僕の夢なんだ